【読書メモ】実務家公務員の技術力
という本を読んだ。
静岡新聞社発刊のかなり渋い本。
公務員の端くれとして、公務員の方が書かれたビジネス書も読むが、どれもスタンスの重要性を説いたものが多く、正直、イマイチなものが多い印象。
仕事内容が多岐にわたり、専門的だったりするので一概に説明すると身近な窓口業務とかの例示が多く、そのあたりが公務員の仕事をしっかりと伝えきれていない要因にもなっているように思いますが。
では、この本はいうと、69の項目に分けて、公務員の仕事術、スタンスが述べられています。一つひとつはビジネス書に書いてあることばかりなので、項目だけを読んでもあまり発見がない本なのかもですが、秀逸だと思うのはそれぞれに著者の過去の仕事をベースとした具体的な例示が書かれている点だと思います。
ビジネス書でもよくありますが、いい事が書いてあっても自分の仕事につなげにくい、落とし込みづらいものがあり、それが結局読んだだけで終わってしまう要因かなと思いますが、この本は事例が公務員の方には身近で自分の仕事に置き換えやすい内容になっていると思います。
一方で、69という項目はやや多く、正直被る内容も多いのでやや冗長な印象も受けましたが、事例満載なのでそこまで気にならないかなと。
公務員の方が書かれた仕事術をお探しの方はぜひご一読ください。
ちなみに冒頭に書いたとおり、静岡新聞社発刊の本のため、静岡県にお住まいの方以外はなかなか書店では見つけにくいかもです。
総合評価 ★★★☆☆