公務員に転身したメリット・デメリット
以前の質問箱で聞かれた内容について。
皆さん、メリデリを気にされるんですね。まあ確かにメリット多いほうがいいですしね。
ただし、仕事のメリット、デメリットってまさにその人の価値観、仕事観につながるので一概に普遍的な話でもなく、メリットと感じることも人によってはデメリットになるので、その辺りを踏まえて参考にいただければ幸いです。
ちなみに、前職は営業職で9時から22時位まで働いてそこから飲みにほぼ毎日行ってました。@東京
業界最大手で知名度もあり、給料は非常に良かったです。ただし、当然、給料というのは仕事の難易度、大変さに比例するものだと思っていますので求められる成果も明確で達成するために日々かなりハードな日々であったことも間違いありません。
そんな前提を踏まえて、私が感じるメリデリを。
①メリット
・可処分時間が増えた
前職に比べたら圧倒的に暇なので、定時で帰ってから、自分が自由に使える時間は増えました。勉強したり、外部と協働したり、家事に勤しんだりと。
ちなみに個人的には公務員になってから、仕事が面倒臭いと感じることはあっても、難しいと思ったことはありません。
外部からの無理な要望対応といった、合理的でない対応を求められるといった、何とも言えない仕事のような、仕事と言えないようなことがあると、さすがに参りますが。。。
・地方での信用度
県庁はその県においては何だかんだ信用度は圧倒的に高いです。金融機関の信用度も高いし、誰かと会うにも説明コストが低いです。 変な話、名刺一つでいくらでも人との接点は作れます。 民間企業、大学等との接点を作りやすい立場なのは結構おいしいのかなと感じます。
②デメリット
・魅力的に感じる同僚が少ない
前職と比べて、同僚でイケてる人がほとんどいません。新卒で入ってたら絶望的だったかもしれません。私は中途なので前職の仲間たちを基準にできるのでまだ割り切れますが。 ただ、ある程度、組織風土とのマッチングも仕事を進める上で重要かなと。入ってからその点は後悔するところです。同じような感覚、価値観を仲間と共有できないのは非常にストレスです。
・収入がかなり減りました
これは求められる成果に比例するとは思うので、仕事が簡単になった、可処分時間を得た、トレードオフとして、年収はかなり減りました。
メリットデメリットってのはまさに一人ひとりの価値観に基づくもので、一律に規定できるものではないとは思います。 私にとってはデメリットでもメリットに感じる場合もあるでしょうし。
自分の価値観をまず明確にすることが大事なのかなとは感じます。
お金がとにかく大事で稼ぎたい方が公務員を目指すのは矛盾するわけですよね。給料は定型だし、副業は厳しいし。
まずはご自身の在りたい姿、持つ価値観を明確にすることをしないと、仮に公務員になったとしても後悔することになるかもしれませんね。
ぜひ、前田裕二さんのメモの魔力の巻末付録の自己分析をされたほうがいいと思います。
自分のことを言語化するのは非常に大事かなと。自分は何となく自分のことを知っていますが、例えば面接で対峙する人はあなたのことを書類上でしかしりません。
あなたの価値観含めてあなたのことを知ってもらうにもあなたのことを知らない人が聞いてもあなたのことが理解できるようにあなたのことを言語化しておく必要があります。
面接のテクニック的なものは正直どうでも良いので自己分析をやられたほうが面接対策というか、言語のキャリア形成で非常に重要だと感じます。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
なんで市役所じゃなくて県庁?
質問箱で質問をもらった内容です。
既に回答済ですが、私自身の備忘メモとしてブログで綴りたいと思います。
質問・なぜ市役所じゃなくて県庁に就職したの?
受験の際に何となく考えた理由は下記の三点です。
①働く場所を狭くし過ぎたくない
いずれ、地元の県にUターンするつもりでいましたし、奥さんも同じ県出身なのでその県を生活の拠点にして、働きたいという思いはありましたが、個人的にはあまり働く可能性がある場所は制限したくないという思いがあり、それは部署、役割などの機能的な意味でなく、物理的に働ける場所が多いほうが楽しいと感じてます。 同じようなエリアだけで生活するのは退屈するので、一つの県の役人として働こうと考えたときにより物理的に働ける環境が広い県庁の方が個人的には良かったという理由ですね。
②前職で接したときのイメージ
前職で新しい採用イベントを官民協働で実施したのですが、そのときのある県とその県の政令市ともやりとりをしたのですが、そのときの県庁の方の仕事ぶりに感銘したこともあります。 あくまでの一つの県の、しかも数人のイメージですが、それまで大したことない人たちって舐めてましたけど、とても前向きに挑戦する方々と出会えたので県庁の方が好意的なイメージを持っていたのかなと。
③よりスケールのある仕事をしたかった
こういう表現をするとチープになりますが、地方課題に向き合うときに、県内の多くの市町村事情を把握できる立場のほうが人口減対策などの総合的な打ち手を考えることができるのかなと考えました。
ただし、3点目については、一つの市町村でスモールスタートで好事例を作り、県や全国に波及させる、横展開するというやり方のほうが今どきのやり方かなと思い、市町村の方が事業推進的には楽しくやれたのかもしれないなぁってちょっと感じるところもありますが(ㆀ˘・з・˘)
ちなみに、実は最初は今住んでる市役所の経験者採用枠の試験を申し込んだのですが、県庁と同日でしたので、最終的には上記の理由から県庁を受けることにしました。
その市役所は政令市なので、県庁的な仕事もでき、現場にも根ざしている市役所本来の仕事もできるため、今思うとそちらへの就職でも良かったかなとはやっぱり少し思うところではありますが^^;
決まったことを正しくやるだけになってないか?
内容としては、なるべくポジティブなものを扱いと思いつつも、やや公務員の仕事の進め方にネガティブな感じになっちゃいますが、自分も棚に上げずに自戒を込めて綴りたいと思います。
年末年始に改めて、民間から県庁に転身した一年目のことを思い出していました。
そのときに感じた感情や直面した出来事などの違和感はスルーしてはいけないなあと思っています。
①とにかく面倒臭い
数年前になりますが、私は民間企業の営業職から地元の県庁に社会人枠として入庁しました。
最初の配属は、福祉系の部署でした。
業務内容的には全く前職の経験が活きるところではありますが、職務内容的には少しだけ前職の経験を活用できそうな部署で、配属先に面を喰らいながらもワクワクして初日を迎えた気がします。
新採用の場合は最初一週間くらいは新採用職員研修に参加するので、実稼働はその後です。
担当したメインの業務は、奨学金の運用でした。
募集、審査、決定、支払、継続者の確認に始まり、返還の対応、未入金の回収などもあり、もっというと過去の宿題案件も非常に多くあり、そういった事務を地道に潰していく感じ。
とにかく、最初に感じたのは『とにかく面倒臭い』。
何でも起案して、とにかく地道に各フェーズに応じて進捗管理をする。また分かりにくい手引きが当然機能せずに奨学金を借りたい人や親から毎日のように電話がかかってくる。
または返せないと泣いて電話してくる本人や親。そもそも制度がおかしいと今更文句を言ってくる人。私の対応がなってないとよく分からないところに文句をつけてくる人。
そして、係でこの業務がわかるのは私だけ。
やって当たり前の世界
起案も基本的にはスルーで、誰も他人の仕事に興味がない、気が回らないという感じ。
②称賛ではなく、批判の文化
他人や仲間を褒めるのではなく、何かと文句を付けたくなる文化。誰かのミスをどこかで期待しているような雰囲気。
前職と真逆な組織風土に嫌気がさすことが今でもよくあります。
良い仕事は自分たちで褒めあってもいいのではないか?例えそれが自分よがりなものであっても。
褒めはしないけど、人のミスはよく覚えている。
自分たち自身がつまらなく仕事をしているからこそ、誰かが楽しく、ハッピーに仕事を気に入らないと思う風土。自分だけでなく、皆が苦しめばいいと思ってる性根の腐ってる連中。
精神的な余裕やチームから感じる信頼感がなければ、人は萎縮し、チャレンジしなくなります。
私達、公務員は、自分たち自身で自分たちのチャレンジ精神を腐らせているのです。
そんな職場で働き方改革なんて実現できるのだろうか。
できっこない。
まとめ。
私がこだわることは二点。
とにかくシンプルに分かりやすくする。
スピード感を持って仕事をする。
ネガティブではなく、ポジティブに。
向き、不向きではなく、前向きに。
批判ではなく、称賛、兆しを。
どんな組織も一人の行動からしか変えられない。そう信じてやるしかない。
【読書メモ】実務家公務員の技術力
という本を読んだ。
静岡新聞社発刊のかなり渋い本。
公務員の端くれとして、公務員の方が書かれたビジネス書も読むが、どれもスタンスの重要性を説いたものが多く、正直、イマイチなものが多い印象。
仕事内容が多岐にわたり、専門的だったりするので一概に説明すると身近な窓口業務とかの例示が多く、そのあたりが公務員の仕事をしっかりと伝えきれていない要因にもなっているように思いますが。
では、この本はいうと、69の項目に分けて、公務員の仕事術、スタンスが述べられています。一つひとつはビジネス書に書いてあることばかりなので、項目だけを読んでもあまり発見がない本なのかもですが、秀逸だと思うのはそれぞれに著者の過去の仕事をベースとした具体的な例示が書かれている点だと思います。
ビジネス書でもよくありますが、いい事が書いてあっても自分の仕事につなげにくい、落とし込みづらいものがあり、それが結局読んだだけで終わってしまう要因かなと思いますが、この本は事例が公務員の方には身近で自分の仕事に置き換えやすい内容になっていると思います。
一方で、69という項目はやや多く、正直被る内容も多いのでやや冗長な印象も受けましたが、事例満載なのでそこまで気にならないかなと。
公務員の方が書かれた仕事術をお探しの方はぜひご一読ください。
ちなみに冒頭に書いたとおり、静岡新聞社発刊の本のため、静岡県にお住まいの方以外はなかなか書店では見つけにくいかもです。
総合評価 ★★★☆☆
公務員試験を突破しててもポンコツは少なくない
私は社会人枠入庁なので、今の県庁に入るにあたっては、筆記、適性、複数回の面接で入庁しましたが、普通に新卒で試験を経て入ったメンバーは試験の準備などは本当に大変だっただろうなと思います。
でも、というか、やっぱりというか、何とも言いにくいけど、入ってから思うのは結構ポンコツいます。こいつ大丈夫?って思う人結構います。
一方ですごいな!と思う方ももちろんいらっしゃいます。
ちなみに脱線しますが、
国や市町村も同様な感じだと思います。
接する人の印象でしかないけど、市町村職員も結構ポンコツ多いと思います。自分の頭で考えずに何かあればすぐに県に聞く。自分たちの考えがなく、県から聞いたことをそのまま鵜呑みする人が多いなぁと感じます。
当然、優秀な方もいらっしゃいますが、県以上に優秀な方とポンコツの差が激しいように思います。このあたりは欲しい人には届かないけど、採用しないわけにはいかないというような状況もあるのかもですが。
本題に戻ると、
感じることとして、採用レベルの差が大きいなぁと。
同じようなレベルで志向性や様々なタイプという意味での採用の幅(横の差)はあった方が組織の柔軟性には適うし、大事だと思います。
ただ、レベル差(縦の差)があるとそもそもどういう基準で人を採用してるんだってかなり疑問に感じちゃいます。
前職で採用業務に携わっていたのでかなり違和感だらけです。
同レベルでの横の幅の差は広いほどいいのですが、レベルの差という、縦の幅が大きいと採用活動レベルが低いのか、採用したいレベルの母集団が集まっていないのかなと。
うちの県も応募者が減ってるので増やしていこう的なことは言ってるけど、母集団増えてもターゲットいなきゃ意味ないので、結局はターゲット含有率を増やさないといけないし。その点をわかってる人がいなそうなのでかなりイケてない人事の再生産になってるように思う。
で、優秀な人に大変な仕事が集まり、潰れてしまうようなことがないようにしないといけないですね。
欲しい人材要件の明確化を人事課に行くことがあれば策定し、実行したいなぁと思います。採用というエントリーマネジメントをいかに機能させられるか、官民問わず、これからますます重要になるテーマなんだろうなと思います。
まあ、当然、私がポンコツだと思う人でも適材適所でハマれば強みを発揮できる方もいらっしゃるとは思うので、引き続き、採用した方の活かし方も大切なことですね。
公務員になって良かったこと
今日のテーマは、公務員になって良かったこと。
それは可処分時間が多いところです。
私にとってはこれは大きいです。
これはシンプルに土日休めて、平日も夜はしっかり休めるということで自分の趣味や勉強の時間にあてたり、交友関係を増やすために使えます。
また当然家族と過ごす時間にも使えるわけです。
以前、民間企業にいた頃は、忙しい会社のイメージがあるところで、実際に忙しかったのですが、若くから上のポジションに上がれるし、仕事の幅、任される裁量もとてもあり、仕事そのものにやりがいを感じました。また一緒に働く上司、同僚や同期などの仲間は皆、刺激的で誰と一緒に働くか?という点がどれだけ大切なのかを感じさせてくれる会社でした。
実際に20代で10名弱のメンバーを従えて仕事をする機会もあり、他の会社では得難い経験を積ませてもらえました。
一方でよく奥さんからも言われてましたが、その当時は就寝中も仕事の夢を見ているのか、お客さんとやりとりをしているような寝言を言うことも多く、歯ぎしりなどもあり、リラックスして寝れることが少なく、常に寝不足気味だったように思います。
仕事への充実感とそれ相応の仕事の重圧やプレッシャーの中で生き続けることに少しだけ今後の不安を感じるところがあり、Uターン転職をするに至りました。
Uターンしてからは、あまり仕事で重圧を感じることもなく(それはそれで問題ですが)、リラックスできるようになりました。
部署によりますが、今の部署はイベントがなければ比較的暇でしっかり定時に帰ることができ、子供とお風呂に入り、一緒に寝ることができています。
そんなある種、平凡な生活に『これで良いのかな』と感じる自分がいるのも事実ではありますが、当たり前の幸せを感じることができる幸せは確かにあるかなと思っています。
可処分時間をどう活かすか、どう自分を成長させるかはまさに自分次第なわけです。
自分の職場だけに留まらず、積極的に外のコミュニティを作ることが今の私の楽しみです。また中小企業診断士の資格取得に向けて勉強する時間も捻出できており、これからの自分が楽しみです。
自分の時間とどう向き合うか?
自分がどう在りたいか?
公務員のメリットの一つのメリットとして捉えてもらえれば幸いです。
ちなみに私は民間企業一社と県庁経験しかないので、公務員だけのメリットとは言い切れないとは思いますが。
ちなみに、、、
巷間、残業が多い、面倒臭い事務が多い、一般市民がクレーマー化してる、引継ぎが雑などの理由から『公務員の方がブラックだ!』という意見もありますが、私見としてはそれでも公務員は恵まれた環境だと思いますし、何より仕事はそんなに難易度は高くないです。
スピード感もないですし、基本的には与えられた業務を時間を掛けてでもやっていたら、よく頑張ってるね!という世界です。
一緒に働く仲間もあまり魅力的な人はいません。(T_T)
仕事を通じて成長したい!と思う人には、そういう意味合いでブラックかもしれません。
このあたりは個人の価値観につながるので、何も考えずに公務員はブラックなんだね!って思ってる人が一番ヤバイと思います。
そういう人はどこで働いても結局は、駄目だと思います。
結局は、やったもんがち。
目の前の仕事を通して、どれだけ自分の成長の糧にできるか、日々経験値を積むレベル上げのような感じで今年も前向きに仕事を何だかんだ楽しみたいと思います!
2018年の振り返り
年の瀬。
今年一年を事実をベースに振り返ろうと思います。
・2018年1月〜3月
その当時は4月からどの部署に異動できるかしか頭にありませんでした。
前の年の秋に大きな仕事があり、それを最もしんどいポジションでやりきったのでもうお役御免で異動できるだろうと高をくくっていました。
しかし結果は残留。
かなり荒れました。
そもそも今の部署の仕事に全く興味も持てず、民間での経験が活用できる仕事でもなかったので本当に嫌々やってきたので、異動できないショックは大きかったです。
今の部署に異動してきた頃は本当にまた民間に戻ろうかなと思うくらいで転職も考えてました。
そんな状況でどうにかこうにかやってきてものの、このタイミングでの異動を心底、期待していたので、正直、目標を失った時期でした。
その後、信頼する方などに相談して、自分がコントロールできないこと(人事異動など)にはあまり気にせず、自分がコントロールできること(目の前の仕事、自分の役割など)にフォーカスしようと思えるようになりました。
・2018年4月〜6月
失意の中、迎えた新年度でしたが、かなり異例の事態で急遽、忙しくなり、バタバタと仕事をしました。
没頭できる仕事があったからこそ、異動ショックを抑えることができたのかもしれません。
忙しいことよりも暇であることがやっぱり嫌なんだなと感じる出来事でした。
やっぱ仕事はやってみないとわからないことは多いし、仕事を通じて成長機会を掴みたいと思いました。
・2018年7月〜9月
また暇になり、改めて何でこんな暇なところで嫌々仕事しないといけないんだろうというネガティブな思いにやや支配されました。
・2018年10月〜12月
今年一番堪えた出来事がありました。
来年の仕事の準備で、外部から横槍が入り、かなりグレーな対応をしなければならなくなりました。
詳しく書きたいところですが。。。
正しいことをやり続けることの尊さを噛みしめる今日この頃です。
来年度春も諸事情で異動できませんが、あと一年と少しをやり切りたいと思います。
来年は少し精神的にポジティブになれる一年にしたいと思います。
今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。
2018年、御用納め。
本日、御用納め。
皆でランチに寿司を食べる習慣が県庁にあり、県庁の各部署がそれぞれ出前をとっていますので提供いただく飲食店さんも大変だなぁと思ってしまいます。ただ、これは伝統行事のようなものなので慣れっこなのかもしれません。
午後からは課員で課の執務室の掃除をします。民間にいたときは清掃業者にお願いしていたので自分たちでやらないといけないのはちょっとしんどいです。
お金をかけずに自分たちでやれることをやるという姿勢は嫌いではありませんが、本当に自分たちが時間をかけなければならないのは何かと考えたときに、場合によってはコストを掛けてでも、任せることは任せるということが求められるのかなとも思います。
行政の自前主義は少し今の時代において、トレンディではないと思います。
外部に委託しないで自分たちでやればその分時間と人件費はかかるわけです。
どっちみち、コストは発生するのであれば、アウトソースできるところはどんどん出していけばいいのになぁと感じます。
県民から楽をするな、自分たちでやれることはやれ、余計な金を使うなという、筋違いな批判はあるのかもしれませんが、どうでもいいことに時間とコストを費やすくらいなら、本当にやらなければならないことに時間とコストを使えと思うわけです。
一事が万事。
働き方改革と叫ばれる世の中で、ドラスティックに変わらないといけないタイミングなのだろうなと感じる年の瀬です。
メモ好きには堪らない一冊
ずっと楽しみにしていた、クリスマスプレゼントが届きました!
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
SHOWROOM代表の前田さんのメモ術を余すことなく解説してくれている、間違いなく実践的でコスパの良いビジネス書であることは間違いないと思います。
これから読むのが楽しみ♫
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
職場の飲み会
役所は、定期的な決められた部、課、係の飲み会が存在します。また行政委員会にいれば、その委員との飲み会もあると思います。
個人的にはあまり面白くない。
話題も仕事の愚痴や人事の話ぐらいしか盛り上がらないから(笑)
ガス抜きという視点もあるとは思いますが、ポジティブに事業や未来に語れる場であると前向きで楽しいんですけどね。
ただ基本的に仕事が好き、仕事を通じて成長したいと思う人ってあんまりいないと思います。このあたりは前職と大きく違うと感じるところです。
まあ確かに向き合う仕事は地味であり、面倒臭いものばかりであるので、いつの間にか前向きさが失われてしまうことも分かるように思いますが。
私は極力、外部の人との飲み会に参加するようにしています。外部といっても異業種交流会に参加するのではなく、友達同士で、毎回新たな友達に参加してもらい、友達の輪を増やしています。
人間がある程度、意義のある会話ができる上で、最低限の信頼関係は必要です。
では、その信頼関係はどう構築するか。
共感の接点が、必要です。
どんな些細なことでも自分との共通点があって初めて会話の糸口になり、その積み重ねが信頼関係を醸成します。
その共感の接点は友人の友人であれば作りやすいものです。
共感の接点を一つでも多く作れるか、言うならば自分との共通のタグをどれだけその人に作れるか。
そんな飲み会になればとても前向きな会話も増えて、コミュニケーションも活性化して、組織の活性化にもつながると思います。
仕事上の飲み会もちょっとした運営の工夫やコンテンツ次第で簡単に共感の接点は増やせるのかなと。
せっかく向き合う仕事を楽しみたいし、業務的な飲み会も楽しみたいものですね。
異業種交流の難しいところ
職場の数名といくつかの企業を集めた異業種交流会的なところに顔を出しました。
基本的に異業種交流会は大嫌いなので全然行きたくなかったのですが、いろいろな事情があり、参加してきました。
結論としては、つまらない。
なぜかというと、結局、共感の接点が作りにくいから、表面的な会話に終止し、刹那的な接点になってしまう。
この点は、街コンや婚活パーティ的なイベントと同じ構造で結局、よっぽど仕切りが上手い人がいるとか、奇跡的に感性の合う人がいて、初めて成り立つのだなと。
誰かと会うというのは、共通の友人を介するとか、何かしらのリンクがないとその先にはつながらないんだなぁとすごく感じたところです。
もちろん、接点を増やすこと自体はとても大切なことだとは思いますが。
出会いが少ないのなら、出会いを増やすという意味でバッターボックスに多く立つというのも大事かなとも思いますが、ある程度、そのリーグの構造や相手ピッチャーのこと、相手チームのことが分かっていない状態でバッターボックスに立っても結局三振しかしないのだと思う。
過去、たくさんの女性(未婚)にとにかくバッターボックスに立ち続けろと言ってきた自分のスタンスを改めないといけないなぁと感じるところです。
採用活動でもリファラル採用が主流になる理由がわかる気がします。
人は、新しい出会いを求めるというよりも、自分とマッチすると感じるキッカケ自体を求めているのかなと思う。
互いを知り、気持ちの良いコミュニケーションを構築することをいかに作るか。。。
何となく将来、婚活支援とかの仕事に回ったら今日の知見を活用したいと感じました。
人と人を繋ぐことの難しさ。
悩ましい。。
【読者メモ】組織を変えるということ
ビールと組織。
何も飲みニケーションを推奨するという話ではなく、アサヒビール元社長の樋口廣太郎氏のほぼノンフィクションの小説
を読みましたという話。
アサヒビールがスーパードライのヒットで一気に業界シェアを逆転した話やその昔、キリンビールのシェアが高過ぎて、独占禁止法に抵触する恐れがあるからテレビCMを打てないという話は聞いたことがあり、個人的にお酒が好きなのでそんな興味のきっかけで読んでみました。
久し振りに興奮できた一冊でした。
それはまさにアサヒビール元社長の樋口廣太郎氏の経営者としての生き様に感化される内容であったからに他なりません。
その昔、低迷ぶりを表して、アサヒビールは夕日ビールと呼ばれる時代があり、社内も社外も諦めモード一色だったようです。
そのアサヒビールを住友銀行の副頭取まで上り詰めて、次期頭取ともくされていた方が、社長として蘇らせたというストーリー。
こういう話を読むと、私だけでなく、皆さんもそうだと思いますが、自分が所属する組織に照らし合わせながら考えると思います。
私自身、今の県庁組織を考えながら、読みました。
そこで感じた点は2つ。
一つは、こんなリーダーがいればという願いに近い思い。
もう一つは、うちでは再現できないという諦め感。
さらにもう一つあるとしたら、自分が変えると思わずに誰かを期待してしまっている自分がいるということ。あー、切ない。。
この樋口廣太郎氏の何が凄かったのかを言語化するのは大変難しいと思いますが、2つだけ言えることがあります。
一つは徹底的にポジティブで、逆にネガティブな噂話や愚痴を排除しているところ。
もう一つは、強引にでも自分がやりたいことに人を巻き込みながらも結果的に人に嫌われず、味方にしてしまう、人たらし力かなと。
これは文字に起こすと簡単なことかもですが、実際に実践するのはとにかく大変なスキルみたいなものです。
当の本人には当たり前のことかもしれないけど、それをやり切れる人はなかなかいない。
こういうとただの浪花節の人か?と思われるかもだけど、情だけでなく、理もあり、そのバランスがとても良い方なのだと。
だから人は動く。
情と理。
このバランスがリーダーシップの要諦。
自分が県庁という大組織を変えることはできるのか。
大組織といっても、課や係に細分化したら、小さいユニット。
まずは目の前の組織から。
着眼大局、着手小局。
人は次第に枠組みの中でしか考えられなくなるというお話
この仕事をしていると、とにかく毎日書類、文書に触れます。
公務員は文書を作り、決裁をもらい、施行するという流れが仕事のルーティン。
とにかく自分の文書や他のメンバーが作った文書を見ます。
書いてあることがわかりやすい文書、逆に分かりにくい文書というのもだんだん分かってきます。
不思議なもので、誤植なんかもすぐ見つけられるようになります。
私は元々、形式的なことはあまり気にしない方なので昔から結構大雑把で、伝われば多少不正確でも問題ないっしょっと思うタイプでしたが、公務員に転身してから正確にやらないと気持ち悪いと感じてしまうようになりました。
そんな自分がすでに気持ち悪いと感じてしまいますが。。
またそんな風に思うようになってから、自分の文書だけでなく、人の文書のミスや漏れなんかもすぐに気付くようになりました。
ほんと、これも一つの職業スキルというか、職業病みたいなものです。
で、何となく日々文書を見ていると、恐ろしいことにはっとなることがあります。
自分の頭が文書に書かれていることの枠組みの中で判断してしまっていることがある。ということに気付くときです。
言うならば、枠組みにとらわれてしまっていることに気付いていないことがあるのです。
本来ならこの文書の目的から、前提が違う、そもそも文書を作る必要もないときだってあります。
些末な文言修正なんてどうでも良くて、もっと目的的に考えたら、枠組みを越えた判断が必要な場合もあります。
改めて、起案一つを見て、理解する、理解してもらうことも大事だけど、どこかで鳥の目で俯瞰して、前提を疑いながら、枠組みにとらわれずに判断できる力を身に着けていかないといけないなぁと感じる今日この頃。
雑感。
凡事徹底。
【読書メモ】1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術(伊藤洋一)
今日は読書メモのテーマは、「伝える」ということです。
読んだ本は、
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
まず意識してほしいのが、「伝える」と「伝わる」にはとてつもない大きな違いがあることを知らなければなりません。
皆さんもこんなことありませんか。
・説明したことなのに、相手がちゃんと理解していない。
・こちらが想定している行動につながっていない。
・何度も同じことを聞かれる。 などなど
まずは両者の違いについて。
「伝える」
これはある種、一方的な行為で、誰かに対して、何かをただ伝えるだけで成立するものです。相手の理解は関係ないので、相手が理解していなくても、ただ相手に言えば成立することになります。
つまり、伝えたことが相手にしっかりと伝わっているかどうかは関係ないことになります。
ただ、本来のコミュニケーションの本質から考えると、相手に理解されていない状態であれば、伝えたことにはならないと思います。
「伝わる」
こちらの意図や狙いも含めて、コミュニケーションの相手に伝え、相手に必要なアクションにつなげてもらうことが相手に伝わったということになります。
言ってしまうと至極、当然の話ではありますが、よくよく検証してみると難しい話だったりします。
当然、人にはコミュニケーションの癖があります。
他方で、聞く側のスタンスも様々で、同じ言葉の意味合いも受け取る側によっては解釈が異なってしまうことはままあります。
そういったちょっとしたことでコミュニケーションの意図がずれることもあります。
その結果、伝えた側が全く意図いない結果になってしまいます。
私はどちらかというと、コミュニケーション能力が高いほうだと思っています。
自分で言うのも烏滸がましいところではありますが、プレゼンや説明でも分かりやすいと言われることが多いです。
でも、そんな自分でもこのコミュニケーションの罠に陥ることは少なくありません。
それはなぜ起こりうるか。
考えるに、「想像力」の差なんですよね。
その想像力というのは、
・コミュニケーションの意図、狙い
・相手方
・どういったスタイルで伝える
・聞いたあとにどんな行動をとってほしいか
などを突き詰めて考えるということです。
その点が曖昧だと自分よがりなコミュニケーションになってしまいます。
これは自分だけが気持ちのよい状態になっている感じです。。
(自分の基準で言葉を選んでしまう、伝え方にこだわってしまう など)
この想像力がまず前提にあると思っています。
その上でどういった構成で伝えるか、どれだけシンプルな言葉で伝えるか、どれだけ余計な言葉を削るか。等
そのあたりは分かりやすく紹介している本です。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
- 作者: 伊藤羊一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
とても読みやすく、まさにこの本こそが、コミュニケーションの本質をついていて、伝わる本になっていると思います。
この一冊であなたのコミュニケーションレベルが圧倒的に変わるのであれば、とても安い買い物かと思います。
ちなみにコミュニケーションは、ビジネスだけでなく、プライベート含めた生活全般に必要な当たり前のスキルです。
当たり前レベルを上げてこそ、一流のビジネスマンだと考えます。