民間企業から地方公務員に転身した人のブログ

民間企業から地方公務員(県庁)に転身した男が、日々遭遇する違和感に苛まれ、また気付きを得ながら悪戦苦闘している様をご紹介します。記事内容は、#仕事術 #転職 #就職 #キャリア #公務員の仕事 などを中心に紹介しています。

ちょっとずつはみ出すということ

公務員の世界で前例のない、全く新しいことを成し遂げるのは大変です。

 

大体、何でも過去事例、他県事例などを起案の根拠として意思決定を積み重ねていきます。

 

前例踏襲主義と揶揄されますが、ある程度のベストプラクティスであれば、それを踏まえて継続することは大切なことでもあります。

行政は継続性も求められるので、毎回、毎回やることが異なるのもそれはそれで良くはありません。

 

ただ、どうしても前例に甘えてしまうこと、要は自分の頭で考えない、発想することを諦めてる言い訳にしている部分もあるんじゃないかなとも思ってます。

 

私も民間から来た頃は、何でこんなムダで無意味なことをやってるんだろ?変えればいいじゃん?って思うことばかりでした。

 

一方で決裁権者ではない自分が勝手に動くこともできない世界でもあります。

 

何となく悶々とした思いを感じ続けていました。自分が民間から来て結果を出したいという思いや焦り、なんかも多分にあったと思います。

 

で、私がやってるのは、ちょっとずつ変える。ということです。

文字にするとかなりチープですが笑、本当にただ、少しずつ変えるのです。

 

繰り返しますがいきなり抜本的にやり方などを変えるのはリスキーです。

決裁権者も不安でハンコを押してくれないかもしれません。

 

だからイキナリ変えるのをやめました。

少しずつ起案を通じて、前例を改善していく、数年経ったら結構変わってたりする。

 

でも、イキナリ変えてるわけでないから、決裁も止まることはない。

 

1年、数年後に振り返ると結構ちゃんと改善されてる。

そんな仕事が私なりの公務員での生き方かなと思ってます。

 

それを実現するためには、まずは普段の仕事をキッチリ根拠を付けて仕事をする。

上司からの信頼を得る。「ちゃんと起案する奴だな。」と思わせる。

 

その上で自分が改善したい仕事を見極める。そして数年後、自分が異動するタイミング頃までに持っていきたい姿、状態を考える。

そこに向けたアクションプランを考える。

あとはちょっとずつ変えていくことの繰り返し。

 

結果的に改善できれば、「まあ、あいつがやるんだから大丈夫だろう」と新しいことをやることへの信頼感を高めていく。

 

その積み重ねが、この世界で挑戦するということなのかなって今は感じています。

 

決して、現状から大きく踏み外さず、軸足は現状に置いた上で、少しずつ変えていく。少しずつはみ出していく。

ギリギリのラインを少しずつ広げていくようなイメージ。

そして結果的にそこそこ踏み出してる。

 

そんなスタイルが私の公務員としての仕事の向き合い方だと思ってます。

 

皆さんもちょっとずつはみ出していこう!