【読書メモ】1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術(伊藤洋一)
今日は読書メモのテーマは、「伝える」ということです。
読んだ本は、
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
まず意識してほしいのが、「伝える」と「伝わる」にはとてつもない大きな違いがあることを知らなければなりません。
皆さんもこんなことありませんか。
・説明したことなのに、相手がちゃんと理解していない。
・こちらが想定している行動につながっていない。
・何度も同じことを聞かれる。 などなど
まずは両者の違いについて。
「伝える」
これはある種、一方的な行為で、誰かに対して、何かをただ伝えるだけで成立するものです。相手の理解は関係ないので、相手が理解していなくても、ただ相手に言えば成立することになります。
つまり、伝えたことが相手にしっかりと伝わっているかどうかは関係ないことになります。
ただ、本来のコミュニケーションの本質から考えると、相手に理解されていない状態であれば、伝えたことにはならないと思います。
「伝わる」
こちらの意図や狙いも含めて、コミュニケーションの相手に伝え、相手に必要なアクションにつなげてもらうことが相手に伝わったということになります。
言ってしまうと至極、当然の話ではありますが、よくよく検証してみると難しい話だったりします。
当然、人にはコミュニケーションの癖があります。
他方で、聞く側のスタンスも様々で、同じ言葉の意味合いも受け取る側によっては解釈が異なってしまうことはままあります。
そういったちょっとしたことでコミュニケーションの意図がずれることもあります。
その結果、伝えた側が全く意図いない結果になってしまいます。
私はどちらかというと、コミュニケーション能力が高いほうだと思っています。
自分で言うのも烏滸がましいところではありますが、プレゼンや説明でも分かりやすいと言われることが多いです。
でも、そんな自分でもこのコミュニケーションの罠に陥ることは少なくありません。
それはなぜ起こりうるか。
考えるに、「想像力」の差なんですよね。
その想像力というのは、
・コミュニケーションの意図、狙い
・相手方
・どういったスタイルで伝える
・聞いたあとにどんな行動をとってほしいか
などを突き詰めて考えるということです。
その点が曖昧だと自分よがりなコミュニケーションになってしまいます。
これは自分だけが気持ちのよい状態になっている感じです。。
(自分の基準で言葉を選んでしまう、伝え方にこだわってしまう など)
この想像力がまず前提にあると思っています。
その上でどういった構成で伝えるか、どれだけシンプルな言葉で伝えるか、どれだけ余計な言葉を削るか。等
そのあたりは分かりやすく紹介している本です。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
- 作者: 伊藤羊一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: 単行本
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とても読みやすく、まさにこの本こそが、コミュニケーションの本質をついていて、伝わる本になっていると思います。
この一冊であなたのコミュニケーションレベルが圧倒的に変わるのであれば、とても安い買い物かと思います。
ちなみにコミュニケーションは、ビジネスだけでなく、プライベート含めた生活全般に必要な当たり前のスキルです。
当たり前レベルを上げてこそ、一流のビジネスマンだと考えます。