人は次第に枠組みの中でしか考えられなくなるというお話
この仕事をしていると、とにかく毎日書類、文書に触れます。
公務員は文書を作り、決裁をもらい、施行するという流れが仕事のルーティン。
とにかく自分の文書や他のメンバーが作った文書を見ます。
書いてあることがわかりやすい文書、逆に分かりにくい文書というのもだんだん分かってきます。
不思議なもので、誤植なんかもすぐ見つけられるようになります。
私は元々、形式的なことはあまり気にしない方なので昔から結構大雑把で、伝われば多少不正確でも問題ないっしょっと思うタイプでしたが、公務員に転身してから正確にやらないと気持ち悪いと感じてしまうようになりました。
そんな自分がすでに気持ち悪いと感じてしまいますが。。
またそんな風に思うようになってから、自分の文書だけでなく、人の文書のミスや漏れなんかもすぐに気付くようになりました。
ほんと、これも一つの職業スキルというか、職業病みたいなものです。
で、何となく日々文書を見ていると、恐ろしいことにはっとなることがあります。
自分の頭が文書に書かれていることの枠組みの中で判断してしまっていることがある。ということに気付くときです。
言うならば、枠組みにとらわれてしまっていることに気付いていないことがあるのです。
本来ならこの文書の目的から、前提が違う、そもそも文書を作る必要もないときだってあります。
些末な文言修正なんてどうでも良くて、もっと目的的に考えたら、枠組みを越えた判断が必要な場合もあります。
改めて、起案一つを見て、理解する、理解してもらうことも大事だけど、どこかで鳥の目で俯瞰して、前提を疑いながら、枠組みにとらわれずに判断できる力を身に着けていかないといけないなぁと感じる今日この頃。
雑感。
凡事徹底。