【民間から公務員を目指す方へ】志望理由のまとめ方・考え方について
◎今日のブログ
社会人経験のある方で今後公務員を目指す方向けに志望理由のまとめ方・考え方についてご紹介します。
面接対策等の一助になれば幸いです。
◎環境の変化
社会人経験のある方で公務員を目指す方は今後どんどんチャンスは増えると思います。
なぜなら、国が企業や組織に固定化されずに自らキャリアを作っていくことを求めているからです。要は自分で自分の面倒を見てね。という意味合いでキャリア論とつながって話をしている節があります。
ただ、国の方針として、そういった考え方があり、企業などの中途採用の活性化についても言われています。
今後、間違いなく、民間から公務員、また公務員から民間という流れは加速することは間違いないと思います。
そのためにはお互いが移動しやすい環境を作っていく必要があります。
雇用体系、給与、待遇、キャリア形成、人材レベル等、ある程度公務員、民間問わずにフラットになっていくように感じています。
断言しますが、民間企業経験者の公務員への門戸は拡大の一途を辿ります。
採用枠が増えると思いますし、入庁後も民間経験者が多い状況になると思います。
ぜひ、民間での経験を生かしながら、既存の公務員のやり方を改善してくれる方が多く公務員の世界で活躍してほしいと考えています。
◎志望理由のまとめ方・考え方(今回のブログの本題)
私も相談を受けることがありますが、志望理由のまとめ方・考え方について悩まれる、社会人の方が少なくないと思います。
今日はその点のヒントになりそうなことを書きたいと思います。
まず、あなたの就活を思い出してください。
よく、自己分析と企業分析と言われたと思います。
中途採用においてもこの部分は重要です。
特に自己分析は重要です。
・自己分析について
これについては、とにかく言語化することです。
面接でよく聞かれることをベースに自分の答えを実際に言葉にします。
これについてはとにかくノートに書き連ねてください。
そして自分の書いた答えについて、なぜ?と気になることを深堀りしていってください。これについても同様にとにかく書き出すのです。
自分しか見ないノートですので体裁は気にせずにとにかく思いを言語化することです。
頭に思っていることでも実際に言葉に書いてみると結構と抜け漏れがあることに気付きます。また矛盾していたり、論理のつながりがない点、弱い点が分かります。
自分がなぜ公務員になりたいか?という観点よりも、面接官としてはどういう思いを持った人がどういった仕事を経験し、その経験を公務員としてどう活用しようと考えているのかを知りたいのです。その上で合否を判断します。
最終的にはそのつながりをまとめる必要がありますが、まずは自分のこれまでの仕事の振り返り、棚卸しの意味合いで仕事を言語化してください。
・企業分析について
これについては、民間ほど必要ではありません。
なぜなら、役所はあらゆる業種の企業の集合体のように様々な業務を扱っています。そのため、自分の経験がいかせそうだと思う業務はいくらでも見つかります。
役所のHPなどでチェックした方が良いのは、各役所が課題を感じているテーマについて知っておく事です。
ただし、これについてもだいたい地方の課題は共通しているところが多いです。
このあたりの役所が課題としているテーマに合わせて、自身の経験を活用するという話であれば役所の人事へのアピールとしても効果的です。
自分であればどういった打ち手を打つかなどについても答えられるような準備も必要です。ただし、具体的な既存の事業ややっていることがわからず、より正確なことは言えない場合もありますが、あくまで覚悟があるという意味合いで想定問答を用意しておけばよいかなと思います。
・WILL・CAN・MUSTという考え方
前職で使っていたスキームですが、ご自身の仕事を棚卸しする上で有効なフレームかなと思います。
ぜひ整理する際に使ってみてください。
WILL
全て文字通りの意味ですが、これは意思です。
仕事を通じて、自分の意志を実現したいわけですから、自分にとっての意思は何なのかを明確にする必要はあると思います。
CAN
これは、できることですね。
仕事の経験を通じて、どんなことができるのか、スキルがあるのか、資格があるのかなどのことです。この領域を膨らませることで自分のWILLの実現につながるわけです。
MUST
これは、やらなければならないことです。
当然、自分がやりたいことだけをやって給料をもらうわけではないので、目の前にはやりたくはないけど、やらないといけないこともあります。
ただし、そういった仕事でも細かく分けると様々な要素で構成されています。
(例えば、ひとえに営業といっても、見込みを見つける探客、アプローチをするフェーズ、提案、クロージング、納品など、工程をいくつも分けることができます。営業に苦手意識がある人は、どの工程に苦手意識があるのかを整理する必要があります)
要素を分解すると、苦手、得意、普通などと分けることもできるかと思います。
より得意分野を伸ばして、CANを広げるという形もありですし、苦手としている分野を少しでも改善できればより強みが伸びるなどもあるかもしれません。
日々の業務をただ嫌々やるのではなく、要素分解などをして、CAN・できることを広げることが大切だと思います。
そういった切り口でまずはご自身の仕事を整理されてみてはいかがでしょうか?
場合によっては、今の仕事でより高みを目指すという結論もあると思います。
どうしても転職モードになると転職ありきになりますが、今いる環境で改善できることであればその方がスムーズに移行できることもあります。
結論としては、民間企業経験者の場合は自身の経験と役所の課題のリンクをどう説得力をもって説明することができるか、だけだと思います。
あなたの立派な経験は必ず活用できます。
頑張ってください。
その他、質問などがあれば、コメントやまたツイッターのDMなどでご相談ください。
◎参考図書
この手の考え方は、リクルートがかなり進んでいると思います。
人のキャリアに携わる企業なので、自分たちの社員のキャリアへの意識も非常に高いと感じます。
リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
- 作者: 杉田浩章
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る