民間企業から地方公務員に転身した人のブログ

民間企業から地方公務員(県庁)に転身した男が、日々遭遇する違和感に苛まれ、また気付きを得ながら悪戦苦闘している様をご紹介します。記事内容は、#仕事術 #転職 #就職 #キャリア #公務員の仕事 などを中心に紹介しています。

公務員の働くやりがいについて考える②

◎今日のブログのまとめ

 ・公務員自身が感じる仕事へのやりがいは総じて低い事実がある。

 ・公務員の働き方改革の不思議

 ・生産性を高めるためには、仕事にやりがいを感じる公務員を増やすしかない。

 

前回のブログで、公務員の働き方改革について、少し触れましたが、今回は『そもそも論』として働くということを考えるにあたり、最も大切な点についてお話します。

k-hacks.hatenablog.com

 

ずばり、『仕事のやりがい』です。

公務員は国家、地方とわず、自分の仕事にやりがいを感じている方が決して高くないと思います。残念ながら私が所属する県庁もその割合は低く、50%にも届いていません。

職員2人に1人は、自分の仕事にやりがいを感じていないというのはかなり危機的な状況だなと感じています。

前の会社では、ありえない数字だし、そもそも仕事のやりがいというのは自分で見つけるものであり、与えられるものではないと根本的には感じますが、公務員の世界は独特なところなのです。

 

元々、人の役に立ちたい、国、地方の魅力を高めいたい、不満、不安、不足などの「不」を解消したい、地域を元気にしたい等、皆それぞれが志を持って、公務員の世界に入ってきていると思います。

それでも自分の仕事にやりがいを持てないのは・・・

いくつか理由はあります。

  • そもそも仕事の成果が見えづらい
  • 意思決定プロセスが長い、遅い、面倒くさい
  • 利害関係者が多く、玉虫色になる
  • 悪い意味での公平性(マーケティング観点が効きにくい)
  • 誰かがやらないといけないんだけど地味で面倒くさい事務作業という現実
  • 希望する業務を基本的に担当できない

などなど、挙げたらきりがありません。

 

より直裁的にやりがいに直結させるのであれば、自分がやりたいことを仕事にすることです。つまり、各人の希望をふまえて、人事・配置をするということ。

ただし、これは当然官民問わず、簡単な話ではありません。

仕事の重要性、本人の能力、人事の意向などに応じて、決定されるものです。

 

それはよくわかっているのですが、役所の人事を見ると基本的には、その人の強みを生かすというよりも、弱みを改善することに目がいきがちな気がします。

弱みを改善することでその人の強みがより生きるというのであればそのやり方もありかなとは思いますが、基本的には皆が満遍なく様々な仕事を経験し、同じような能力を持つ人材をいかに多く作るかという思想が根底に強くあるというように感じます。

 

今までの時代は、ある程度仕事も定型化されていたのでそういった人材で幅広くカバーするというのは理解できます。

 

しかし、今は、課題設定から問題解決までかなり複雑で部署によっても扱う領域、ステージは異なるわけです。そういった環境をふまえるとますます一人ひとりの強みにフォーカスする人事が求められると感じています。

何でもできる人は、もしかすると何にも結局はできない人 なのかもしれません。

 

いかにして人の強みを生かして、やりがいを持てる状態を作れるか。

この点を見ずして、小手先の手法論に陥る働き方改革はまさに絵に描いた餅に終わることは明らかです。

 

ここにメスを入れられるのは、現場ではなく、トップのリーダーシップが鍵です。

現場が責任逃れをするわけではありませんが、人事制度は労働組合との兼ね合いもあり、いじるのが非常に大変です。

 

○知事のリーダーシップの好例だと思います。

headlines.yahoo.co.jp

 

働き方改革は、制度論としてではなく、本質的な人事制度改革だとどれだけの人が理解しているか。それがわからないと、結局は何か新しいことに変えるためにまた新しいルールができて、運用が面倒くさくなり、使わなくなるという公務員らしい悪循環に陥るのです。

 

働き方改革は、いかに一人ひとりの強みを生かすかという人事改革なのです。

 

 

公務員の働くやりがいについて考える①

◎今日のブログのまとめ

 ・公務員自身が感じる仕事へのやりがいは総じて低い事実がある。

 ・公務員の働き方改革の不思議

 ・生産性を高めるためには、仕事にやりがいを感じる公務員を増やすしかない。

 

昨今、何かと『働き方改革』が叫ばれて、公務員の世界でもその動きは顕著に現れています。国、都道府県、市町村で大なり小なり、様々な提言等がされていると思います。

公務員の働き方改革 第 1 回 「働き方改革」を考える上での公務員の業務の特色 - パブリックセクター (公共・医療・教育機関) 向けポータル

 

いかにどうでもよい仕事をなくすか、簡素化するか。

どうでもよい会議をいかになくすか、議事録作成の時間を減らすなど、細かいところで見ると官民問わず、改善しなければならない項目はたくさんあると思います。

最近のテクノロジーを活用し、なるべく積極的に使いながら効率化に向けてチャレンジすることは大切だと思います。

 

まずは、とりあえずやってみる!というスタンスは大切です。

いいことでも変化するということは、従来からの動きに慣れている人からするとやや面倒臭いと感じ、行動につながらないこともあります。何事も最初は慣れが必要です。現状のままでいいと思っているのなら変えなくてもいいと思いますが、何らかの変化を求めていながら実際にチャレンジすることを嫌がり、文句を言うだけではただの評論家です。

そのため、まずはとりあえずやってみる!うまくいかなければ改善すればいいし、仮にあまり効果がないとわかったとしても、その事実が検証できたと思えばいいかなと思います。

 

書籍などでもこのテーマについては現在多くの著者が扱っています。

 

働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社

働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社

 

 

ただ、どうしても改革の前に気にしなければいけないのは、なぜ業務を効率化して、生産性を上げるか?という点に一人ひとりが納得感や答えをもっていないと、改革は結局はTODOが増えるという役割意識としか考えることはできません。

 

私の答えとしては、『プライベートの時間も大事にしつつ、本質的な仕事に時間を使うことでより良い成果につなげること』かなと思っています。

そのためには限られた時間の中でいかによい仕事をするか?という観点ですね。

 

この働き方改革は、個人の志向によりその取り組み度合い、対応が変わってくると思います。

 

一方で、公務員として仕事にやりがいを感じているか?という観点も極めて重要になります。

 

次回はこのあたりについてお伝えしたいと思います。

 

 

リーダーシップとは信頼がもたらす安心感なのかも

今日のブログのまとめ

○リーダーシップを発揮するということは誰よりも知識や経験を持って、強烈な個性、カリスマで引っ張るのではなく、互いが信頼することで生まれる安心感の上に成り立つものということ。

 

私は、リーダーシップを勘違いしていたかもしれないと感じる、今日この頃。

 

自分が理想とするリーダーシップは、

  • 皆がスピード感と責任感を持って、自分の仕事に臨む
  • 前例踏襲は悪でより改善することのために現在の担当者がいる
  • リーダーは明確なビジョンを示して、メンバーをスキルと経験でリードする
  • 上司や後輩は何でも自分を頼ってくれる

 こんな感じでいました。

いや正直に言うと今でもそう思ってしまっている自分がいます。

 

ある時、後輩から言われました。

○○さん(私のこと)は怖い」と。

 

正直、厳しくというか、自分が求めるレベルを相手も求めて、結構厳しめにあえて後輩などにも接していたとは思います。

当然、そういう意図を後輩もわかってくれていると信じていました。

 

でも、実際は、私のイメージは、

  • 怖い
  • 細かい
  • 話しかけづらい
  • そして怖い

結構、ショックでした。

こうも自分が思う自分のイメージと乖離しているとはびっくりでした!!

それよりもかなり切なかったです。。。。

 

自分は、リーダーシップというものをはき違えていたのだなと。

心底、後悔しました。

 

そんな中、改めてリーダーシップとは何かな?と感じて、本棚から取り出したのが、

リーダーはじめてものがたりでした。

前職でリーダーになったときに、たまらずに購入した本で、そのときも読みながらなるほど!と思っていたけど、人間そんなに簡単に変わるわけでもなく、改めて感心することばかりでした。

 

そこで得たものが冒頭の「安心感」でした。

あるがままに一人ひとりを見つめて、認めるということ。

自分の中でのべき論を押し付けない。

一人ひとりのスタイル、スタンスがあるということ。

 

まず、何より私自身が「自分らしく自由に働く」ことを志向しています。

そんな自分がいつの間にか周囲に余計なストレスを与え、周囲の挑戦を阻んでいたのかと思うと、本当に切なくなります。

 

何事も挑戦する土壌作りは大切です。

挑戦できる土壌というのは、安心して新しいことを始めることができる雰囲気です。

新しいことは当然抜け漏れもあり、安定しない部分が多々あります。

足らないところを指摘するか、足りてる部分を認め、次に向かうかで組織としての挑戦する土壌は大きく変わってきます。

 

仲間が安心して仕事ができる状態を作ること、信頼感を醸成することがまず何より取り組まなければならないことでした。

 

信頼がもたらす安心感を作るために自分が何ができるか?

そこを考え続け、挑戦していこうと思います。

リーダーはじめてものがたり

リーダーはじめてものがたり

 

 

公務員の仕事術③(ノート術③) モヤモヤするときこそ・・・ノートを開こう!

◎今日のブログのまとめ

 仕事を整理するために頭を整理するノート術のご紹介③

  • タスクを頭から取り出してノートに書いて、頭をスッキリさせよう
  • 常に予定外のタスクを想定して、余白のある段取りとしよう
  • シングルタスクをとにかく意識して、一つ一つ潰していこう

 

過去2回に引き続いて、今回ノート術の最終回です。

ちなみに過去の投稿はこちら!

 

○1回目

k-hacks.hatenablog.com

○2回目

k-hacks.hatenablog.com

 

今回は、ベーシックなタスクの書き出しになります。

シンプルに1週間でやるべきことをノートに書き出します。

それを納期などに応じてスケジューリングしていて、各曜日に割り振ります。

そして実行したら、サインペン(太いペン)で線を引いて、完了とします。

 

皆さんもやられていることも多いとは思いますが、改めてこの行為の効用を

説明します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・頭の中のタスクを書き出し、一旦頭からノートに移して頭を軽くする。

・段取りを組む。必ずパンパンに詰めず、余裕を持った段取りとする。(必ず予定外の仕事は入るので、その辺りを見越した余白が必要です)

・1日の中での優先順位を決めます。

※ちなみに優先順位としては、やりたくないこと、気乗りしないことを先に片付けます。また、集中力が求められる確認系の仕事等は午前中にやります。午後は基本的には自由な時間に充てています。

・取り組むことは「1つ」。いわゆるシングルタスクです。

完了したら、線を引く。達成感を視覚的に表現するためにも私は太いサインペンの使用をお勧めします。

・毎日ノートを見返して、段取りを組み直す。

・気付きを得たら、そのノートに都度記入する。(言語化する)

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ちなみにノートはマルマンのニーモシネ

ノートの表面と裏面がハードタイプでよれることもなく、またシンプルなデザインのため、飽きなく使用することができます。

このタイプはかれこれ、10年近く使用しています。

ぜひ、皆さんも自分らしさが表れるノートを見つけてください。

マルマン ノート ニーモシネ 7mm罫 B5 N194A

マルマン ノート ニーモシネ 7mm罫 B5 N194A

 

 

当たり前のことばかりかもしれませんが、些細な日常の行動が数ヶ月、数年で大きな差として現れてきます。日々のちょっとした心がけ、習慣が仕事のできるビジネスマンにつながると私は信じています。

皆さんもぜひ、できるところから良い習慣を作ってみてください。

そのきっかけとしてノート活用から始めてみてください。

 

公務員の仕事術③(ノート術②) モヤモヤするときこそ・・・ノートを開こう!

◎今日のブログのまとめ

 仕事を整理するために頭を整理するノート術のご紹介②

 

今回は前回のブログに引き続いて、ノート活用術の第2段をご紹介します。

ちなみに前回ブログは下記の内容で、自分が気になること、不安に感じること、タスク等をとにかく書きなぐり、頭のモヤモヤを外側に出して、頭をスッキリするというものです。

k-hacks.hatenablog.com

 今回は、第2段として、より実用的な使い方をご紹介します。

それは、ずばり、仕事の段取りを最初から最後まで書き出し、徹底的に失敗するリスクを抽出するという使い方です。

主に、仕事の抜け漏れや大小さまざまなミス等で毎回何らかの失敗をしてしまうという方にはぜひ使っていただきたい方法です。

公務員の世界は、皮肉にも「成果」よりも「失敗」にうるさい組織集団です。ゆえに挑戦をあまり好みません。より確実に実施することがいつの間にか目的化してしまい、本来の目的に向けて最善を尽くすという観点が弱くなってしまいがちです。

 

(公務員のイケテナイ思考)

脇道にそれますが、仮に多少失敗があっても、そこでの気付きを大切にしてより次回につなげていけばよいのです。(PDSをより早く回し続ける)何事も机上での判断ではなく、実践してみてこそ得れるものがあります。

 

話を戻すと、この使い方に慣れると仕事の抜け漏れや失敗、ミスが劇的に減ると思います。

 

○具体的な進め方

・まず、何らかの自分が担当の業務について選びます。

・次に、最初から最後までの工程で必要となる事務を時系列にそって書き出します。

ノートはいくらでも書き足しできるので、とにかくレベルの違いなども気にせず、大小様々なものを拾い上げます。

(※ノートはきれいに使おうとすると本来の効用を得れないと思うので思いっきり自由に雑に使いましょう)

・そして、重要なものは、予め失敗しそうな点を抽出して、失敗しないようにするための対応が何らかの工程で準備できないか、仮に失敗してもどの工程でリカバリーするかなどを思いつく限り書いていきます。

・最後に重要度などに応じて、赤や青など別の色で囲む、下線を引くなどで注目させます。

・その後は、定期的にそのノートを眺めながら、新たな情報、気付き等を加筆して軌道修正をはかっていきます。

 

上記のとおり、非常に簡単です。

ノートに書けば書くほど、あなたの仕事の完成度は高まっていきます。

 

ノートに書き出すことでタスクの抜け漏れは減りますし、何より言語化することで頭の中で考えるだけでは浮かばなかった疑問、心配点なども見つかります。そのようにノートに思いつくリスクを書き出し、つぶしていくことで確実に仕事の確からしさがあがります。

ぜひ、実践してみてください。

 

ちなみにこういったノートの活用をしているやり方を紹介しているビジネス書がありましたのでご紹介です。

 

山崎裕二さんの先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術です。

読みやすいですし、私のやり方をより論理的に無駄なく説明してくれている良書です(笑)

 

 

公務員の仕事術③(ノート術①) モヤモヤするときこそ・・・ノートを開こう!

◎今日のブログのまとめ

 仕事を整理するために頭を整理するノート術のご紹介

 

 ご無沙汰しております。

最近、業務やプライベートでバタバタとしていて、なかなか仕事の棚卸しや情報発信ができていませんでした。

久し振りにブログに向き合うと色々と改めて気付きがあります。

それはずばり、『言語化する』ということの大切さです。

何気なく自分の頭の中にまとまっているので、わかったような気になることもありますが、どうしてもモヤモヤしているようなときは紙にとにかく気になることを書くことが大切です。

これは超大切です。

書く事で、論理的な流れ等が弱いところなど、曖昧な部分が明確になります。

ビジネス書などでも、ノート術等が叫ばれたり、日記が注目されたりと改めて手書きで頭を整理することの重要性を考えさせられることも多いかなと思います。

 

 

で、皆さんも気になるのが、ずばり、じゃあ『何を書けばいいの?』だと思います。

ノートも買った。お気に入りの文房具も買った。

テンション高く、ノートの1ページを開いた・・・・。

 

結論としては、身も蓋もありませんが、『書く事は何でもいい』です。

こういうと分かりにくいと思いますので、私の方で実践しているものをいくつか紹介します。(今回は1つご紹介します)

 

① 気になること、不安に感じること、頭に浮かんだ事を書く。

これは、ビジネス書などでも紹介されるものです。

・今日の仕事のタスク

・今年実現したいこと

・身につけたいスキル

・不安に感じている事(仕事、プライベート) などなど・・・

 

そんなことを書きなぐって、意味あるの?と思う方もいるかと思います。

(私もそう思っていました!)

 

ただ、実際に行ってみると、自分の頭の中にある事柄を紙に書き出して、言語化することでおそろしく頭がスッキリします。

また書く事で抜け漏れもなくなり、さらに書く事で深堀ってなぜ?を考えることで自分の考えの確からしさが高まっていきます。

 

毎日少しずつでも自分の仕事を言語化して、極力、シンプルにこの仕事はつまり『○○ということ』というようにシャープに整理することができます。

 

参考になるビジネス書としては、今更ですが、赤羽雄二さんのゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニングが大変勉強になります。

具体的なメソッドは書籍にて確認してほしいです。

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

 

 

 

電話対応の不思議

仕事を進める上で電話はよく使うツールではありますが、結構使い方を誤ると面倒なツールになる。

 

以前、ホリエモンが言ってましたが、「電話かけてくる奴とは仕事しない」的なこと。そこまでは言い切りませんが、なかにはおやおやと思うケースもある。

 

①余計な質問

国、県、市町村などどこに属していてもそれぞれでやりとりはやります。よくあるのは、国が県に聞いて、それを県が市町村に聞いて、とりまとめて県が国に回答するようなパターン。まあよくありますし、県の仕事は多分この部分のやり取りが多いかと思われます。

結構、自分で考えれば分かるというか、判断できるのにわざわざ聞いてくる人いますが、大したことでなければ、自分で判断してください。いちいちバカではないので電話してこないでください。

 

②遅くて無駄な連絡

期限までに回答を求める場合、回答が遅いところはあります。そーゆーところは大体同じところだったりするのでその担当者の捌きが悪いかと思います。

何度か締め切り前からリマインドメールを送るのですが、期限過ぎても音沙汰無し。しょうがないから電話してようやく出してくる。

その際にわざわざ電話してきて、「今送りました」と。その連絡は要りません。まあ電話するのなら締め切り前に「締め切りには間に合わないけど、○時までには出します」という連絡にしてください。

到着確認したいのなら、開封通知でも付けて送れば良いし、わざわざ電話する必要なし。

 

ただし、直接、相手と話しながら進める場面もあるので必ずしも電話がNGではないと思いますが、使い方を誤ると相手の時間や生産性を奪ってしまいます。

 

なるべくシンプルにやりたいものですね。

 

公務員の仕事術② 情報の一元化と見える化

公務員は、定期的に異動がありますが、その課、係の担当事務の内容はあまり大きくは変わりません。

つまり、同じような仕事を定期的な人事異動を経て、担当者が代わりながら担うため、引き継ぎは非常に重要となります。

 

引き継ぎに不足などがあると新しい部署にいってからも質問などの対応が入り、スムーズに新しい部署での仕事に入れないなどのデメリットがあります。

 

ただし、どうしても人事異動が決まってから、本腰を入れて、引き継ぎ資料などを作ることが多く、バタバタしてしまうことはよくあることです。

 

ですので、常に仕事をしながら、その都度振り返り資料をまとめて、情報を整理しておくことが、すなわち引き継ぎにつながっていきます。

狙いとしては、引き継ぎ作業をゼロにすることにあります。

 

そこで、重要なのが、2点。

①事務ごとに振り返り資料を仕事の完結時に作成しておくこと。

②紙資料保存ファイルに、細かいやりとりなども含めてメモなどに残して見える化しておくこと。

 

極めて当たり前でそんなことやっているよ!という話で恐縮ですが、実は細かいところまで含めると徹底できていないケースが散見されます。またその細かいところの漏れが意外と後々の手間につながったりということがあるため、要注意なのです。

 

まず①について、これは仕事の完結時に必ず文書に残して、成果、課題の振り返りをまとめておくことです。その他に、起案一覧、関係者の連絡先などをまとめた関係者一覧、仕事の目標、ゴールなどを1〜2枚程度にまとめると次年度の仕事の仕掛かりが非常にスムーズになります。

 

また、ここでまとめておくことで引き継ぎ資料にもなりますし、コピペなどでスムーズに書類を作成できます。

 

作成する際には、あらかじめワードなどでテンプレートを作成しておくと便利です。

 

次に②について。

公務員はとにかく紙、紙、紙で仕事を残します。お馴染みのファイルに事務ごとに整理されています。この辺りは公務員の素晴らしいと感じる点です。判断のエビデンスをしっかりと残しておくことは行政としては当然ではありますが。

 

そのファイルの使い方としては、可能な限り情報を一元化しておくことが肝要です。作成した資料、提供された資料はもちろん、関係者の名刺、メール画面の印刷などとともに、文書化はしていないけど、実施にあたり行ったやりとりなどを付箋などでしっかりと残しておくことです。どうしても細かい点までは残していなくて、結局前任に確認するということになりかねないので可能な限り残す。

例えば細かい話ですが、借用した備品のサイズや依頼先、依頼日時、依頼時のやりとりなども残しておくことで余計なことに確認時間がとられなくて良いです。

 

またその際に意識するのは、後任が初見で見たときにわかる内容になっているかという点です。どうしてもわかっている現任の判断では甘くなってしまうことがあるので、あくまで第三者の目線で分かりやすさを判断してほしいと思います。

 

仕事の都度、振り返ることで自身の仕事の精度も上がりますし、それが結果的に引き継ぎにもつながるわけです。引き継ぎが上手い人は仕事ができる人かなと思いますしね。

 

当たり前の話ではありますが、凡事徹底ということでまとめさせてもらいました。

意外と振り返りが言語化されていないことが少なくはありませんし、後任から愚痴を言われないようになるべく分かりやすく見える化しておきたいですね。

 

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目線は高く!

「2つ上のポジションのつもりで仕事をしろ」


これは以前に副知事から新採用メンバーにもらった言葉です。

生意気ながら2つ上のポジションの先輩の仕事を見ながらあーだこーだ思いながら学ばせてもらっています。

 

来年はよりそのポジションの仕事の量・質を意識して仕事をしていこうと思っています。

 

仕事のベースは、speed simple sharp

価値を意識して、それをわかりやすく見える化して
しっかりとモニタリングしていく。

 

また全体の業務をマネジメントするために、
係全体の仕事を把握する。
そのためには普段からメンバーが担当する事業の起案内容を理解し、サマる力が必要。

 

役所ならではのよくわからず、納得できないことでも
一定の落としどころというか、妥結案を持っていく力を身につけていきたい。

あまり難しく考えずに、自分や周囲が楽しく仕事できる一年を過ごしていこう。

 

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公務員の異動の不思議

久し振りのブログ更新になります。

突発な業務が入り、定時上がりの日々から一転して、超過勤務が200時間を超える毎日でした。

何でも極端は良くないですね。。。

 

今年もいつの間にかあと2ヶ月。

役所はこの時期に各課ごとに上長との面談があり、現在の仕事や今後のキャリアなどについて話す機会があります。

まあ一人10分程度なので、正直ただ運用しているっていうものだし、今後の人事の希望を書いたところでほとんど考慮されないのでトホホな感じです。

 

人事の納得感を各人が持つことは非常に大変なことであります。ただそれでも何かしらの評価をしないといけないので評価指標やその場を設けることは大切です。

 

ただ、冒頭にもある通り、役所のこういった面談の機会は「とりあえずやっている」という感じで正直あんまり機能していないように思います。言ってもムダ、やってもムダという無力感がベースにあると、どんどん形式化してしまい、ますますとりあえずやっている感だけが残り、誰も得しない状態になってしまいます。

 

当然、組織として全員の希望通りに配置はできないものの、ミッションとしては達成困難な場合もあって、その中で結果を出してください、その覚悟があるのなら希望を聞きます。っていう配置があっていいように感じます。

 

結局は一人ひとりのWILLが大切。

各人の当事者意識を尊重できる人事の運用を常に模索しないといけないですね。

 

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プロとそれ以外の違い

仕事でミスがあった。こっちがミスしたのかのかがハッキリわからないのだけど、確認不足というミスでもある。

 

最後のちょっとした手間であっても確認しきれていたか?最後まで気を抜かずにやっていたか?
そこへのこだわりが弱くて起こってしまったミスだ。これはプロの仕事とはいえない。

 

もちろん、社会人として価値を発揮して成果を出さないといけない。ただ基本的なことをいつまでもやり続けて、ミスを防ぐ、滞りなく仕事を進めるという安定感が求められる。

ちょっとしたことであってもミスがあると安心して周囲から仕事を任されないし、信頼を得ることはできない。

 

周囲の評価が自分を新しいポジションに導くわけであり、ミスがあってもそれを補う価値を発揮していればいいというのは独りよがりの言い訳になってしまう。

 

どんなにくだらないこと、嫌なことでも抜かりなくやらないといけない。むしろそんなことでミスってしまうのはもったいないのであって、そーゆーものこそ基本的な行動を全うしないといけない。

 

くだらない仕事でも最低限の仕事の質が求められる。くだらない仕事だからテキトーにではプロではない。プロはテキトーな仕事にこそ最小限の時間で終わるように抜かりなくやるものだ。

 

まだまだまだまだ仕事が甘い。
絶対にもうこんな過ちは繰り返さない。

 

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意思決定が遅いことだけが問題ではないなと。

役所の意思決定スピードはやはり遅い。
意思決定システムの問題と、各人の判断力の差や非本質的な指摘があったりするからなんですが。

先日課内での飲み会で「民間よりも意思決定のスピードが遅いよね。。。!?」と先輩方から言われた。
それは自分たちでもそれは重々承知しているんだけど、変えることができないんだよね。。。
だから君の気持もわかるし、こっちの気持ちもいずれ君もわかるよ!というニュアンスがこもった表現でした。

でも、意思決定のスピードが遅いことも間違いないけどそれ以前に、その打ち手でよかったっけ??というものも多い。
それはなぜ発生するかというと課題をどこに設定しているかによると思う。
(以前のブログに書きましたが)

 

つまりほぼ間違っている、もしくはかなり効果の見込みが低い、いけてない打ち手が意思決定されているという点を意識しないといけない。

自分たちが打っている打ち手が本当に効果があると言えるのか?
筋のよい打ち手なのかに対しての善意の不信感がないように感じちゃう。
(全部がそういうわけではもちろんないのですが)

そうなってしまっている要因を整理する週末にしたい。
あとは、前任から引き継いだ仕事ももっと効率的に管理する対応策を考えて、今月中にある程度カタチを作り、真価を発揮する一か月にしようと思う。

 

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公務員のプロジェクトマネジメント

部署により、役所の仕事は大きく異なってきます。
数年後に、別の部署に移るとまた勉強しないといけないことが多く、ちょっと心配。。

 

できれば長くいて、次年度以降は仕事の進め方に慣れた状態で進めて定時には帰って
趣味や勉強に時間を使いたい。。

でも、あんまり長くいすぎるのも嫌だな。。
などと日々感じる今日この頃です。


現在、部横断のあるプロジェクトメンバーにアサインされています。
プロジェクトというほどのものではありませんが、個人的にはそう表現した方が
面白く感じるのでそうしてます。

総勢約10名くらいで、2名ずつくらいでチームを組んで年度末までに
定期的に進めていくものになりますが、最近プロジェクトが思うように進んでいません。


プロジェクトリーダーでも何でもないのですが、遅滞している要因を考えてみます。

大きな要因は3つほどあります。

1 活動方針が曖昧
2 コンテンツを決められない
3 納期管理ができない

 

まず、1に関しては、今回のプロジェクトリーダーがメンバー主体で進めたいという意向で結構放任です。それはそれで俺は全然OKなのですが、自由度が高すぎて動けないというメンバーが多くなっています。また何が決まって、何が決まっていないかが不明瞭なので動きにくいということもあります。

 

最低限、リーダーとして方針を示したり、決めるところは決めて、確動性高く推進する役割が求められますが、正直それができていない。僕よりも20歳くらい上の係長なので正直頑張れよという感じですが、かなりイマイチ。決められないタイプの方という感じ。

僕も自信をもって、ガツガツ決められるタイプではないのでお気持ちはよくわかりますが、それで困るのは部下なので頑張るしかない。なかなか決められない上司の元で働く部下の気持は非常につらいものがあります。

まあ、こういった進め方に慣れていないかもしれないので、うまくサポートできればと思う。


次に、コンテンツ(WHAT)について。
ここも1に紐づくので、1が決まらないとメンバーレベルで決めるのはとっても大変。
特に自由度が高いものへの反応は公務員は弱いように思う。正解がない状態で進めるのはとてもストレスなのだと感じてしまう。


最後に、3の納期管理について。
これも2が決まらないと誰に何をいつまでにお願いするかが不明瞭。
納期を決めて、仕事を分けて、割り振っていく。
全体がどんどんズルズルいってしまいます。


日々、それぞれの業務で忙しいんでしょうけど、当事者意識が低い人が多いし、
仕事を楽しもうという人が少なくて残念。

自分にも他人にも厳しく、楽しく仕事を進めていこうと思います。

 

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役所の不思議、人事の不思議

役所の人事というのは奇妙なものである。
そんな奇妙なものに皆3月中旬頃にそわそわする。数年のサイクルのため今年は自分の番ではないと思いつつもやっぱりそわそわするものである。

役所に限らず、大方の企業もそうかもしれないが、???と思わざるを得ない謎の人事が少なくない。そして大体本人の志向を無視するカタチになる。

 

役所の人事は基本的には強みを生かすというよりも弱みを改善するというイメージ。

仕事を通じて苦手を克服する。

そーして満遍なく同じような人が増えてしまう。

より強みにフォーカスしようという、今の人事の流れには沿ってはいない。

 

長い目で見ての成長機会なのかも知れないけど、もう少しシンプルに個人の志向に向き合うべきではないかと思う。いくら終身雇用とはいえ、個人が組織に期待できる時間や耐えられる線は短く、そして低くなっている。

より適材適所の配置を。
そのために個人の志向とより向き合った人事を期待したいものです。

 

まあ人事は大変だとは思うけど、なんかズルいよね。
本人が頑張って結果出したら「見る目があった」。結果出なかったら「本人の頑張りが足りない」。って言えるしねー。

 

人事の仕事もより科学的にやってほしいもの。
その行くつく先はAIになるのかね?
まあでももしかしたらその方が納得できるのかも。

 

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生産性から程遠い世界

今の部署はとても残業が多い部署で、昨年度は全体でもかなり上位(下位?)にランクインする残業時間でした。

部署の自分たちも忙しいと感じていて、周囲もとても忙しい部署だと認識されている。
人間はどんな環境でも次第に順応していくわけで、何となく体が慣れていく。
また忙しい部署にいると残業で働くことが常態化して、生産性改善の兆しをつかもうとしなくなってしまい、現状はより硬直化していき、何も変わらない。

 

もちろん一人ひとりが扱う事業や業務範囲は広い。
でもそれを言い訳にして、生産性改善への兆しをとらえることができなかったら知的生産を担う社会人として存在意義がないようにも思う。

 

本当に価値を提供するために、僕らは何に特化してやらないといけないのか?
ポジティブに仕事を増やしながら、シンプルに仕事を見極める、差配するなどの改善が重要。


まあ色々といいましたが、残業が多いのは格好悪い!
時間外手当をもらってハッピーとか言っているのはとてもダサい。
自分の時給を下げるような行為であり、知的労働者の所業ではない。

もっとも公務員は、普通に残業代が付くので、やればやるほど稼げます。


現状をポジティブに変えて、誰よりも楽しく働いている存在でありたい。
そもそも仕事の報酬は仕事だと思うし、誰よりも多くの仕事を涼しく片付けて、定時で帰って、ビールを飲んでハッピーに翌日を迎えたいものです。

 

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